1月6日、京都の鴨川が赤く染まった、というニュースに次のようにびっくりした方も多いのではないでしょうか?
- 見た目がとにかく怖い!
- 原因は何?
- 人間や魚など生物への影響は?
そこでこの記事では、動画や画像とともに、過去に起こった例などから鴨川が赤くなった可能性のある3つの理由をご紹介します。
また気になる被害や危険性についてもご覧ください。
鴨川が赤いのはなぜ?考えられる3つの理由
鴨川が赤く変色した理由について、過去の事例から次の3つが考えられます。
- 化学物質や塗料などの工場排水
- 地下にある鉄やマンガン
- ユーグレナという微生物
順番に説明しますね。
化学物質や塗料などの工場排水
なんか鴨川が血に染まってた!警察もいっぱいおるし(;゚д゚)テレビ局も来てるし夕方のニュースに出るかも? pic.twitter.com/lJsJTiJ8Un
— 326🇦🇶 (@MITSURU_KOMI) January 6, 2021
鴨川が赤く変色した理由としてもっとも有力なのは、近くの工場から化学物質や塗料を含んだ工場排水があやまって流れ込んだことです。
その理由は、川が赤くなった南区は多くの企業の研究所、そして工場が集まっている地域だからです。
今回赤く変色した鴨川の位置をご覧ください。
鴨川といっても川沿いにカップルが座るイメージの市内中心部の鴨川ではなく、かなり南側なんですね。
本日の鴨川。
方丈記やあるまいし。 pic.twitter.com/bMUhyVoYNd— 青池祐樹 (@yuukiaoike) January 6, 2021
詳しい状況は、勧進橋の南西に位置する下水管から、鴨川に赤色の液体が大量に流れ込み、数10mにわたって右側の岸辺にとどまっているということ。
報道によると、勧進橋の南西にある下水管は「雨水放流きょ」と呼ばれるものだそうです。
でも当時は雨が降っていなかったとのこと。
ですので、近隣の工場から、下水管を通って本来処理されるべき工場汚水があやまって大量に下水管に流され水量が増えた結果、鴨川に流れ込んだと考えられるのではないでしょうか?
地下にある鉄やマンガン
ふたつ目の可能性として、地下にある鉄やマンガンが水に赤く色をつけることです。
土壌に鉄分やマンガンを多く含んでいると、地表に出てきたときに酸素と結合して赤くなる場合があります。
この現象は「赤水」と呼ばれます。
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上記ロシアの川が赤くなったのは、土壌に豊富に含まれている鉄が原因ともいわれています。
また日常の水道からも赤水が出る場合があるんですよ。
浄水所で塩素消毒を行うと、鉄分やマンガンが赤茶色に酸化し、だんだんと水道管の内側にたまっていきます。
そして工事などで流れが変わったときに、水道管からはがれた鉄やマンガンが水に混ざって、水道から赤水が出る場合もあるそうです。
参考:佐倉市上下水道
今回大量の地下水が下水に流れ込んだのでしょうか?
ただ赤くなった大量の水道水が下水管をとおって鴨川に流れ込んだ、とは考えにくでしょう。
ユーグレナという微生物
3つ目の可能性は、微生物の赤い色素で水が変色することです。
過去に埼玉県で起きた例では、ミドリムシの一種ユーグレナ・サングイネアという微生物が大量発生し、川が赤やオレンジになりました。
ユーグレナという微生物は、緑の色素と赤の色素を持っていて、急増加すると水の色が変色するそうです。
ユーグレナが発生しやすい好条件な環境は次のようにいわれています。
- 田んぼや池・沼
- 水温が高い
- 河川の流量が少なく水が
- 生活排水で汚染されている
しかし京都は今厳しい寒さの冬ですし、池や沼ではなく流れ出てきた水なのでユーグレナによる変色の可能性は極めて低いと言えそうです。
昨年の夏は青かった…
河川事務所にお電話したんですけど…(-_-;)赤色だとニュースになるんですね… pic.twitter.com/52ripSgc62— sari (@4444_sari) January 6, 2021
以上3つの可能性をご紹介しましたが、やはり有力なのは
工場から色のついた汚水が流れ込んだこと
ではないでしょうか?
鴨川が赤くなって被害や危険性はある?
気になる被害や危険性ですが、ニュースによると1月6日の時点では次のように伝えられています。
- 有害物質は排水基準以下
- 刺激臭はない
- 魚への影響も確認されていない
まずは安心ですね。
とはいっても、原因を突き止めるため、京都市と京都府警は、近くのマンホールをひとつずつ開けて確認しています。
鴨川が赤く染まったことへの世間の反応は?応仁の乱?SIREN?ドラクエ?
では最後に、1月6日鴨川が赤く変色して多くの反応があったので、いくつかご紹介します♪
赤い鴨川は怖いなぁ
— ももさん☆ (@momotoorange) January 6, 2021
ニュースを見て驚いたのは燃えるような赤い色ですよね。
かなりインパクトがありました。
鴨川が赤く染まるなど応仁の乱以来じゃ…フォフォ
— はむたす (@hamtus2001) January 6, 2021
鴨川が前に真っ赤に染まったのは・・・あれは応仁の乱の頃じゃったかのう。
今の若者たちは驚くじゃろうて— ぴちょニャン(+1D.P.) (@Plus1_D_P) January 6, 2021
応仁の乱など、京都の歴史を連想する声も…
鴨川大丈夫なん?
調べたら河川でも赤潮はおきるらしいけど
まぁ変な物入ってなければ落ち着くまで放置するしかないんかなただ検索で鴨川SIRENてでてちょっとワロタ
— あきぺん@原神orApex (@pen_aki_pen) January 6, 2021
鴨川の赤い液体なんだろう?
SIRENみたい…— れみやん (@_Lemiyan) January 6, 2021
京都の鴨川がドラクエ6のアモールみたく真っ赤になってるのか…
— ゆみんちゅ (@yumintyu_1116) January 6, 2021
SIRENやドラクエといったゲームのシーンを思い浮かべる人も…
鴨川の水が赤くなるって原因なんだろ
— としゆき◎牛 (@mamimami73) January 6, 2021
原因や危険性が本当に気になります、早くわかるといいですね。
鴨川が赤いのはなぜ?理由や危険性を調査!のまとめ
この記事では、2021年1月6日の午後、京都市南区を流れる鴨川が赤く変色したニュースをお伝えしました。
- 原因:1月6日時点不明、工場排水が流れ込んだ?
- 被害や危険性:1月6日時点では人や魚への被害は出ていない
- 口コミ:怖い、原因を知りたい、応仁の乱?SIREN?など話題になっている
また続報があればお伝えします☆