大阪では夏の風物詩である「PLの花火」。
毎年8月1日を心待ちにしている人も多いのではないでしょうか?
PLの花火は、大阪府富田林市の「光丘カントリー倶楽部」というゴルフ場から打ち上げられます。
さて日本一の花火大会といわれてきたPLの花火ですが、こんな疑問はありませんか?
- いったい何発打ち上げられるの?
- 最近打ち上げ数が減ったって本当?
- 花火が減ってしょぼくなった?!
そこでこの記事では、PLの花火の打上げ数の実態についてご紹介します。
昔と変わってしまったのは本当か?ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
PLの花火は何発?
PLの花火の打ち上げ数は、約2万発です。
約2万発
「えっ、昔はもっと多くなかった?」
とびっくりする方も多いのではないでしょうか?
実際、花火が始まった当初は約10万〜12万発と発表されていました。
それが2009年からは、約2万発に。
いったいどうしてでしょうか?
それは、PLが2009年から花火の数え方を次のように変更したからです。
- 2008年まで
メインの花火玉の中に入っている花火も含む - 2009年から
メインの花火玉の数のみ
具体的にいうと、直径30cm以上もある大きな花火玉の内側には「小割」と呼ばれる小さな花火玉がたくさん入っています。
そして花火玉が打ち上がると、上空で大きな力で破裂。
破裂した力で、中に入れられている小割が四方八方に飛び散り、さまざまな色や光を演出してくれるわけです。
ちなみに小さな花火が数多く咲き丸く大きく広がる花火は日本では一般的ですが、実は日本独特の技術で、世界中から高い評価を受けているんですよ。
PLでは、以前は大玉の内部の小割も打ち上げ数に入れて発表していました。
しかし、2009年から大きな花火玉の数だけ公表するようになったため、数自体は変わらなくても打ち上げ数が少なく感じるようになったんです。
PLの花火はしょぼいって本当?
最近PLの花火を観覧した人から、次のような口コミがありました。
- PLの花火は迫力がなくなった!
- 規模がしょぼくなった!
PLの花火はしょぼくなってしまったのでしょうか?
実は規模の縮小に関して、2019年にPLから次のような発表がありました。
PLの花火は花火大会ではなく、次のように呼ばれる宗教行事とご存じでしたでしょうか?
「PL花火芸術」は、PL(パーフェクトリバティー)教団の初代教祖がこのように言ったことから始まりました。
私が死ななければ、この教えは世に広まらない。
私が死んだら、花火を打ち上げて祝ってくれ。
花火が初めて打ち上げられたのは、1953年(昭和28年)。
それからというもの、「日本一いや世界一の規模の花火だ!」とあっという間に有名になります。
大阪の夏の風物詩になった一方、イベント的な要素が増して次のような問題も。
- 混雑した場所で事故の危険性
- 交通渋滞による周辺への影響
そのため、教団は徐々に花火の規模を縮小し、2019年からメディアなどを通じた行事概要の公表を取りやめています。
以前は13万人以上が見学に出かけましたが、2019年は約3万7千人に減少とのことです。
参考:産経新聞:大阪PL花火芸術 対外PRやめても見物客続々
しかし最近でも、
- あいかわらず圧倒される!
- フィナーレがすばらしい!
と感動したというコメントも。
実際、ほかの花火に比べて規模や打ち上げ数はどうなんでしょうか?
2020年現在、日本でもっとも打上数が多いのは
長野県の諏訪湖祭湖上花火大会:約4万発 (約1時間)
テレビ中継もされ有名な隅田川の花火大会は
隅田川花火大会:約2万発(約1時間半)
ですので、PLの約2万発は日本最大規模でまったくしょぼくなはいんですよね。
しかも、PLの花火の大きなポイントは
しかもフィナーレの数分間には約8,000発がいっせいに夜空を明るくします。
クライマックスの3分間は「スターマイン」と呼ばれ、遠く離れた場所からでも空が白く見えるほど。
PLの花火はしょぼくなったともいわれますが、今でも日本最大規模の花火にかわりありません。
PLの花火は何発?のまとめ
この記事では、大阪で毎年8月1日に行われるPLの花火の打ち上げ数についてご紹介しました。
ポイントをまとめると、次のようになります。
- 打ち上げ数は約2万発で今でも日本最大規模
- 花火の数え方が2009年から変わり、打ち上げ数の発表が少なくなった
- 宗教の祭典の原点に立ち戻るため徐々に規模を縮小し、宣伝を取りやめている
PLの花火の概要はコチラです。
教祖祭PL花火芸術
【打ち上げ数】
約2万発
【開催日】
毎年8月1日(小雨決行)
【打ち上げ時間】
午後7時55分ごろ〜
【アクセス】
最寄り駅は近鉄長野線の富田林駅
大阪の花火といえばPL!という方も多いと思うので、これからも感動的な花火を上げ続けてほしいと願います (⁎˃ᴗ˂⁎)