魚好きで料理好きなら、「ブリ御三家」をご存じでしょう。
カンパチは知っていても、ヒラマサのことは名前くらいしか知らない人もいるはず。
次のような疑問もでてくるのではないでしょうか?
- ヒラマサとブリで味は違うの?
- ヒラマサとブリではどっちが美味しい?
- それぞれの旬の時期を知りたい!
- おすすめの食べ方が知りたい!
そこで、ブリとヒラマサではどちらが美味しいのかを、寒ブリの本場石川県出身の私が
調理歴15年の視点で解説します!
また旬の時期や、美味しい食べ方も紹介。
両方天然ものとして考えた場合の比較であり、味の感想には個人差があります。
それでもブリ好きなら、十分参考になる記事になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
ヒラマサとブリの味の違いは?美味しいのはどちら?
ヒラマサとブリはどちらも魚体が大きく脂の多いお魚で、味に大きな違いはありません。
しいていえば、次の点が異なります。
- ブリはとろけるような食感。
- ヒラマサはさっぱりした脂と、適度な歯ごたえ。
また、ブリの血合いはクセがあり苦手な人もいます。
一方ヒラマサはほとんど気になりません。
刺身に切り付けた場合、血合いから色が変わっていき臭みが出ます。
ブリは数時間で臭みがでます。
ヒラマサは1日たってもほぼ変わりません。
「結局どっちが美味しいの?」
ずばりどちらも美味しいです!
正確には、それぞれ美味しい食べ方があります。
「刺身ならさっぱりしたヒラマサが美味しい」
「焼き物にしたらブリの方が美味しかった」
という意見はよく聞きます。
両者の特徴がわかると、比べられなくなってきますよ♪
おすすめの食べ方の前に、旬の時期を解説しておきます。
ヒラマサとブリの旬を解説
ざっくり言うと、
- ヒラマサは夏が旬。
九州など南部で比較的多く水揚げされる。
ブリに比べて漁獲量がかなり少ない。
季節によってそこまで味の変化がなく、年間通して美味しい。
- ブリは冬が旬。
日本海側を中心に寒い海でよく獲れる。(氷見の寒ブリ)
夏場のブリは別物のように味が落ちる。
ですが産地によって時期が異なります。
例えば、冷たい日本海と温かい太平洋側、北と南などの条件で多少のずれがあります。
「ブリ御三家」と言われるブリ・カンパチ・ヒラマサの中で、養殖も含めて漁獲量が最も少ないのがヒラマサです。
そのためブリよりも高級魚とされ、高い値段がつきます。
夏は白身魚が少なくなるので、料理人には重宝されるんですよ。
居酒屋で「ヒラマサ刺し」なんて見かけたらラッキーです。
お待たせしました。
美味しい食べ方、紹介しましょう!
ヒラマサとブリのおすすめの食べ方
ヒラマサとブリそれぞれのおすすめの食べ方を紹介します。
ヒラマサは何と言っても刺身!
ブリより脂が少なく、身に弾力があるので刺身がおすすめ。
程よい脂の旨みとコリコリとした食感を楽しめます。
獲れたてはとくに弾力があるので、薄めに切るのがコツです。
焼き過ぎなければ、照り焼きでもいけます。
身離れがよく、ふっくらしています。
ブリはしゃぶしゃぶがおすすめ!
旬のブリは脂の乗りが抜群です。
熱を加えることで余分な脂が落ち、刺身ほどくどくなりません。
とろける食感の中にも、ブリ本来の美味しさを楽しんでください。
脂がのってますから焼き物にもピッタリです。
塩焼き・照り焼きどちらも美味しいですよ。
もちろん定番のブリ大根も外せません。
まとめ
ヒラマサとブリについて、味の違いと旬の違いを解説しました。
補足を加えてまとめます。
【ヒラマサとブリの違いまとめ】
ヒラマサ | ブリ | |
味 | ブリに比べて淡白 さっぱりした脂 |
脂のノリが抜群 |
身質 | 弾力がある 血合いにクセがない |
身がとろける 血合いにクセがある |
身の色 | 淡い白色 | 赤みがかっている |
旬の時期 | 夏 通年味が変わらない |
冬 夏は味が落ちる |
おすすめの食べ方 | 刺身 寿司 照り焼き |
ブリしゃぶ 焼き物 ブリ大根 |
食べごろな大きさ | 5~7kg 大きすぎると味が落ちる |
10kg 大きいほど良い |
結論はどちらも美味しいお魚です。
希少なのはヒラマサですが、旬を外せないのはブリということになります。
とくにブリは今がまさに旬です!
ヒラマサでもブリでも、その時にしか味わえない美味しさをぜひ楽しんでください。
日本人に生まれてよかった~♪